アルペンスキーヤー、規制された斜面を早く滑り降りるスピード競技であり、スキー競技の中で最もカッコいい。日本人としての実績からするとスキージャンプ、コンバインド、モーグルの方がニュースにもなるから選手名もぱっと浮かぶと思います。
アルペンスキーだと猪谷千春というオリンピック銀メダリストもいたけど、競技スキーに関心のない人(日本人)はあまり選手名も浮かばないと思います。まぁ、期待された選手は何人もいたけれど、オリンピックなどの大きな大会で結果を残せないとニュースにもならず厳しいのかも知れませんね。
先週、新聞記事にあるアルペンスキーヤーのことが載っていて印象に残りました。
「ササキ・アキラ」、ワールドカップ2位を3回、4度のオリンピック出場回数のスラロームの選手で、9季ぶりに復帰する記事です。今、42才。転向した山岳スキーヤーから戻ってきました。
誤って喫煙シングルルームを予約してしまった札幌のビジネスホテル、強烈なたばこ臭のする狭い部屋で「これが今の俺か」と涙し、復帰を決断したそうです。今年8月、アルゼンチンの大会が復帰戦、20~30代に交じった唯一の40代、1回目7位そして2回目で逆転優勝しました。2回目を滑り降りたら誰もが「アキラ」と気づいて無数のカメラが向けられたそうです。最高にカッコいい瞬間ですね。
体力的にピークをとっくに過ぎているわけですので、この続きは簡単ではないでしょう。しかし、この決断とチャレンジ精神がなぜか私たちに(私だけ?)強い印象を与えてくれました。これからの活動に興味津々です。KK